6:
◯質疑(
下西委員) 私からは、広島サミット県民会議の設立について、お伺いします。
世界最高峰の会議であるG7サミットが広島で開催されることは、核兵器のない世界に向けて大変に意義深く、大成功に向けて万全の体制で臨んでいただきたいと思っております。
初めに、広島市におきましても、広島市G7サミット推進本部が立ち上がっているとお聞きしております。このたび、県において発足した広島サミット推進チームについては、同じ方向を向いた同じ目的の組織が存在することになっているのではないかと思います。今後運営していく上で、統括の違い等が、迅速な対応をする上での障害とならないか、懸念しております。運営の一元化について、どのようにお考えなのか、連携をどのように取っていくのか、お伺いします。
7:
◯答弁(
広島サミット推進チーム政策監) 現在、県の組織としては、広島サミット推進チーム、広島市におきましては、G7サミット広島推進室の職員が、開催に向けて合同で準備を進めているところでございます。2つの組織ではございますが、今週21日に設置される仮称広島サミット県民会議の事務局として業務を担うこととしております。その事務局では、県のトップに広島サミット推進審議官を事務総長として設置し、広島市のG7サミット推進担当局長を事務局長として配置いたします。また、総務系、事業系の次長として、それぞれ県、市の部長級を設置することとしております。今後、第1回県民会議の設立後には、事務局の決裁規程や財務規程等々、所掌の規程を整備してまいります。そういった規程の下、広島市とコミュニケーションを図りながら、指揮命令系統に混乱を生じることのないよう取り組んでまいりたいと考えております。
8:
◯意見・
質疑(
下西委員) 今後、成功に向けて、県、市が任務を分担して、役割をそれぞれしっかり担っていくということでございますけれども、最も重要な安全面において狂いが生じないように、県のリーダーシップをしっかり取っていただきますよう、期待しておきたいと思います。
今後についてですが、今から具体的な事業も決まってくるのではなかろうかと思っております。サミット開催に当たっては、被爆地広島で行われるという大変大きな意義が込められている中で、広島市を中心として、広島県民全体にはどのような関わり方が考えられるのか、また、どのようなおもてなしができるのか等について、お伺いしたいと思います。
9:
◯答弁(
広島サミット推進チーム政策監) 広島サミットを成功させるためには、県及び市と関係機関等が一丸となり、広島県全体で総力を結集して取り組むことが不可欠であると考えております。そのため、前回、日本でサミットが行われた伊勢志摩サミットの例も参考に、行政のほか、産業、経済、観光、宿泊事業者、インフラ事業者の皆様等と仮称広島サミット県民会議を設立いたしまして、広島県全体で必要となる準備を進めてまいります。そのうち、広島サミット開催に向けたおもてなしにつきましては、歓迎バナーやポスターの設置、カウントダウンイベントによる開催機運の醸成などに取り組むこととしております。参加する各国首脳の皆様、あるいは代表団、その他多くの来訪者の皆様、さらには参加者等をお迎えする市民、県民にとっても、広島に来てよかった、広島で開催されてよかったと思っていただけるよう、今後、住民参加型のおもてなし事業についても県民会議で皆様の御意見を聞きながら取り組んでまいりたいと思っております。
10:
◯要望・
質疑(
下西委員) 今後、広島サミットが国際平和等に与える意義や使命も大変大きいものがあると思いますけれども、観光などの産業への期待も含め、県全体の関わり方についての方向性をしっかりと示していただきますよう、お願いしておきたいと思います。
既に県内宿泊施設では、詳しい説明もないままに、この時期の宿泊予約に制限をかけるといった情報に様々な戸惑いも広がっておりまして、何件かの電話もいただきましたけれども、行政との信頼関係が最初から崩れるようなことがないように、しっかり取り組んでいただきたいと思っております。
最後に、今回のサミットにおける来訪者について、国内外含め、どの程度迎え入れることになるのか、お伺いしたいと思います。また、そうしたことによる経済効果についても、どういった想定をされているのか、分かる範囲でお答え願いたいと思います。また、今後のサミットに係る予算について、今後補正予算で対応されると思いますけれども、全体の規模はどのぐらいになるのか、これはまだ分からないかもしれませんけれども、最終予算はいつ頃、明らかになるのかといったこともお聞きしたいと思います。
11:
◯答弁(
広島サミット推進チーム政策監) 委員御質問の間接効果も含めた来県者数等につきましては、現時点において算定が難しいと考えております。しかしながら、開催決定に伴い、広島や広島の魅力に注目が集まっていることから、その経済効果は少なくないと見込んでおります。開催中は、開催に直接関係して広島に来られる方々だけでも膨大な数となりますけれども、それに比例して、宿泊や飲食など、需要も増えるので、それだけでも相当な直接的効果があると考えております。なお、伊勢志摩サミットでは、開催費用やサミット関係者の宿泊、飲食等に関しまして、直接的に約483億円の経済効果があったと試算されております。また、最終予算につきましては、まずは、7月21日開催の広島サミット県民会議において、県民会議の令和4年度事業計画及び事業予算案を審議していただくこととしております。事業の詳細な実施計画につきましては、15日に立ち上がった政府の広島サミット事務局との調整を図りながら、今後、内容を具体化してまいりたいと考えております。最終予算、すなわち最終的な事業計画につきましては、令和5年度当初予算編成、場合によっては12月定例会での補正予算検討時に考えてまいりたいと思っております。
12:
◯要望(
下西委員) 現状、細かい成果のことについては、まだ言えないということでした。
このサミットにつきましては、国が開催する会議であり、基本的には国に負担していただくということであろうかと思います。このことから、地元負担に対する財政支援などにつきましても、国にしっかり要望していただきまして、厳しい県の財政から支出はできる限り抑えられるように、しっかり努力していただきたいと要望したいと思います。
今回、被爆地広島で7か国のトップが様々なテーマで議論されていきますけれども、世界にどのようなことを発信して、世界をどのような方向に変えていこうとするのか、また、私たち国民、県民の生活にどのように影響をもたらしていくのか、サミットの本質や目的等について、県民に分かりやすく伝えていくよう取り組んでいただきますことを要望して終わります。
13:
◯要望(
西村委員) 私からは、広島県のスポーツ推進に関して要望させていただきます。先月、私が以前所属しておりました文教委員会において、県が資本金の4分の1以上を出資している広島県教育事業団の所管について質問いたしました。この法人は、教育委員会の所管ではありますが、県立総合体育館や県立総合グラウンドの指定管理者となっており、スポーツを所管する地域政策局も関係することから、この委員会において触れさせていただきます。
前回の文教委員会において、本県のスポーツ振興とスポーツによる地域づくりを一体的に推進するため、平成30年に学校体育以外のスポーツに関する事務が知事部局に移管されていることから、スポーツに関する事務が知事部局に移管されて以降も教育委員会がこの法人を所管していることに違和感を覚えたので、法人の所管を地域政策局に移すべきではないかという趣旨の質問をいたしました。教育委員会としては、広島県教育事業団は教育委員会からの委託を受け、埋蔵文化財に関する調査、研究も行っており、文化財行政に関わる専門職員を派遣している実態もあることから、引き続き教育委員会が所管するとの答弁でした。
確かに広島県教育事業団は、埋蔵文化財関係の事業を行っているため、簡単に所管を移すことが難しいかもしれません。しかし、広島県教育事業団は、公益事業として、スポーツによる地域づくり、地域貢献事業及びスポーツを通じた健康増進に関する講座など、様々な自主事業を行っております。本県のスポーツ振興とスポーツによる地域づくりを一体的に推進するためにも、総合体育館や総合グラウンドの指定管理者という枠を超えて、広島県教育事業団との関係を深めていく必要があると考えますので、一層の連携を要望させていただきます。
そして、そういう意味からも、広島県教育事業団の経営状況について、地域政策局においても把握されるのがよいのではと考えておりますので、併せて検討をよろしくお願いいたします。
14:
◯質疑(
佐藤委員) 今日の委員会資料ではないのですけれども、5月19日の委員会で説明された、県庁舎敷地の有効活用の検討に向けたサウンディングの実施について質問します。
この説明の際の資料は1枚だけなのですけれども、県としても真っさらな白紙の状態でいろいろな話を聞こうということで、スケジュール程度しか決まってなかったのだと思います。それから2か月たって、いろいろな方々から意見が出たのではないかと思います。来週からは個別ヒアリングをされるということで、県としても、ある程度こういった形でやってもらいたいという意見が出たのではないかと思いますので、答えられる範囲で、どのような形になっているのか、お伺いします。
15:
◯答弁(
県有資産活用担当監) 現在、県庁舎敷地の有効活用につきましては、5月の県庁舎敷地の有効活用検討に向けたサウンディングの実施について取組を進めております。
資料につきまして、先ほど委員からもありましたが、現在は、7月25~29日の間にサウンディング参加者との個別のヒアリングを実施し、8月中旬を目途にサウンディングの実施結果等を取りまとめ、仕様等を検討していく形になっております。
16:
◯質疑(
佐藤委員) ちなみに、参加を希望する事業者の申込受付は終わったと思うのですけれども、何社程度申込みがあったのか、お伺いします。
17:
◯答弁(
県有資産活用担当監) 現在、約20社程度、参加の申込みを受け付けております。
18:
◯質疑(
佐藤委員) やはり中心部で、多くの方々、企業から注目されているからこそ、20社も集まったのではないかと思いますし、重要な敷地といいますか、この中心部がどう活用されていくかは、県民にとっても注目されるべきところだと思います。
私も調べる限り、少し気になるところがあって、そもそも駐車場を活用しようという形なのだと思いますが、完全に駐車場をなくすのかといったら、そうではない。現状、駐車場がどういう形で活用されていて、どれぐらいの稼働率があって、収入がどれぐらいで、今後、駐車場をゼロにしていくのか、それとも駐車場は残しながら活用するのかということも含めて、説明していただきたいと思います。
19:
◯答弁(
県有資産活用担当監) まず、駐車場につきましては、東側と西側に第1駐車場、第2駐車場がございまして、約140台程度を駐車可能であります。稼働率につきましては、コロナの影響等もありますが、おおむね50%で推移しております。現在は、第1駐車場を中心とした隣接の県庁舎敷地の有効活用を中心に考えておりまして、約50%、つまり70台程度あれば、県民サービスの支障にはならないのではないかと考えております。ただ一方で、サウンディングを通じて、県庁舎の利用についても、また改めて検討してまいります。収入につきましては、コロナの時期でもあり、良いときと悪いときがあり、良いときは8,000万円程度ありますが、実際にはこれからの状況に応じまして、民間企業の皆様の御意見をいただきながら進めていきたいと考えております。
20:
◯質疑(
佐藤委員) 駐車場の台数でいえば、第1駐車場と第2駐車場を合わせて140台止められるスペースがある。これから活用を検討する中で、70台は施設に来られる方の利用に必要なのではないかということで、半分は駐車場としてもまだ続けていきたい。このあたりが有効活用のネックになっているのではないかと私は思います。というのも、第2駐車場は50台の駐車スペースがありますけれども、これはもう、ほぼ駐車場として活用していく形なのだと思います。そして西側の駐車場は90台の駐車スペースがあるけれども、70台の部分だけを活用して、20台分は残してほしいという形でやっているのだと思います。そうなってくると、使う側もすごく中途半端になってしまいますが、駐車場の管理も一緒にしてほしいとお願いしているのではないかと思うのですけれども、それでよろしいでしょうか。
21:
◯答弁(
県有資産活用担当監) 委員の御指摘のとおり、現在は駐車場についても併せて、県有資産の有効活用について御提案いただきたいとお願いしているところでございます。
22:
◯質疑(
佐藤委員) そうなりますと、西側の90台分のスペースを活用するに当たって、駐車場のスペースを全て使いたいと提案された際に、どのように答えられているのか、お伺いします。
23:
◯答弁(
県有資産活用担当監) 今回、もしそういった形になった場合は、県庁舎敷地における周辺の駐車場等の代替案を改めてヒアリング等を通じてお伺いしようと考えております。
24:
◯質疑(
佐藤委員) 要するに民間の方に20台分をどこかで用意してほしいという話なのだと思います。そういう希望も聞いております。せっかく敷地を有効活用していこうという中で、民間の方に周辺で駐車場を確保してくださいというのはおかしいのではないかと私は思います。もう駐車場は駐車場で別にして、きちんと県が70台確保した上で、それ以外のイベントスペース等を提案してもらうとか、駐車場と分けて提案してもらうべきではないかと思います。そうしたほうがもっと提案者が増えるのではないかと思いますし、いろいろな活用策が出るのではないでしょうか。第2駐車場も2~3階建てにできるわけだし、県で駐車スペースは確保するから第1駐車場は全て活用してくださいといったほうがいいのではないかと私は思うわけです。こういった意見が出ていないのか、お伺いします。
25:
◯答弁(
県有資産活用担当監) これから提案のシートを見させていただきますので、民間の皆様の御提案や県庁舎の駐車場のこれからについて、併せて検討していきたいと思っております。
26:
◯要望・
質疑(
佐藤委員) 今回はサウンディングという方法を取っているわけですから、その辺り、いい意味で変えていってもらえたらと思いますので、これは要望しておきたいと思います。
次に、台数ではなく、収入の部分ですが、現在、駐車場の使用料として年間で最高8,000万円入っているということだったと思います。それに対して、今後こういった事業をやっていくときは、民間企業の方に貸し出す形になると思うのですけれども、そのときの賃料は幾らになるのか、お伺いします。
27:
◯答弁(
県有資産活用担当監) 現在、およそ2,000万円程度の賃料を見込んでおります。
28:
◯要望・
質疑(
佐藤委員) 年間で収入が8,000万円あったのが2,000万円に減ってしまうけれども、いろいろな効果があるからやっていくというのであれば、やればいいと思いますし、その8,000万円が重要だというのであれば、今までどおり続けていけばいいだけの話ですよね。それを2,000万円になるけれども、やっていくというのであれば、本当に効果的なものをつくってもらいたいと思いますので、少し厳しいことも今言わせてもらっておりますけれども、民間の方々の意見がもっと採用される形にしていただければと思っております。
また、契約年数はどうなるのか、お伺いします。
29:
◯答弁(
県有資産活用担当監) 現在、広島県庁そのものが耐震化等で今後20~30年程度は使用できるという中で、事業用定期借地や駐車場の貸付けといった形で20年程度を考えております。
30:
◯要望(
佐藤委員) 結構長いスパンで考えないといけないので、なおさらもう少し議論していかないといけない。サウンディングということは民間から意見を聞くのだと思いますが、議会もその意見を聞く場であるわけです。この委員会にも、5月以降は資料を提出されていないので、もっと議会に資料を出していただいて、我々議員の意見も、もう少し取り入れていただきたいと思いますので、今後はまたいろいろな情報を出してもらいたいと要望いたします。
31:
◯要望(緒方委員) 1年ぶりに
総務委員会に戻ってまいりました。改めてよろしくお願いいたします。数年前に、展示会や学会を呼び込もうということでMICE構想が全国各地で言われて、ハード整備を行いながら、いろいろなものを呼び込もうとしてきながらも、一連のコロナ禍でそういったものがシュリンクしていく中で、今回、G7広島サミットが開催されることは、本当にすばらしいことだと思っておりますし、国際会議の中でも最高峰に位置する一つが、我が広島県で開催できることをすごく誇りに思っております。
決して開催することが目的ではありませんが、各国首脳も来られますし、それに付随したプレスの方々や関係者の方々が来られますので、一人でも多くの広島のファンを増やしていき、サミット自体は短い期間でありますけれども、その後、思いを引き継いだ、それを間近で体験した広島の若者たちが次につなげていけるサミットになればと思っております。山根審議官をはじめ、皆様方の御活躍を信じておりますし、広島県ならばできるとも思っておりますので、ぜひ皆さんの力を結集して、いいサミットができるように、議会も力を合わせながら結集して頑張っていきたいと思っております。
今日は本委員会の1回目ですので、メンバーも替わりましたし、1点だけお伝えさせていただきたいのですが、委員会資料がデジタル化されて各部署がPDF化した資料を出してくるのですけれども、ぜひ、資料をPDF化するだけではなく、例えば新しい用語があれば、それにリンクをつけて、すぐに分かるようにするとか、いろいろなイベントをやりますといった際には、ハイパーリンクをつけてすぐに見られるようにしていただきたい。特に、本委員会はDXを所管しているわけですから、これまでの資料の形も、もちろん大事なところは守っていただきながら、新しい委員会資料の形でも、ぜひ提出していただきたいと思います。そして何より、これは前も申し上げたと思うのですが、最後に予算を必ず記載していただきたい。単県なのか、国庫補助でやるのか。事業の背景や目的はきちんと載っているのですが、予算を載せられるものについてはきちんと載せていただいて、どれだけの費用をかけてこの施策を遂行しようとしているのかを全員で共有すべきだと思っております。
また、コロナ禍の影響で、委員会に出席する説明員は制限されていることはもちろん理解しているのですが、質問は事前に通告していないことも当然あります。そこで、出席していない説明員に質問しようと思ったら、人間の心理として、やはりなかなか申し訳ないわけです。私は、限られた1年の中で、できるだけ一つでも、どの部署がどういう取組を今行っているのか、どういう課題を持っているのかを議論すべきであると思っております。ぜひ実りある委員会になることを祈念しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
(6) 県内調査・県外調査についての協議
県内調査を9月6日(火)~7日(水)の1泊2日で実施することとし、詳細な日程の決定等については、委員長に一任された。
県外調査を年1回、2泊3日で実施することとし、詳細な日程の決定等については、次回以降の委員会で協議することとした。
(7) 閉会 午前11時34分
発言が指定されていません。 広島県議会 ↑ 本文の先頭へ...